「HAPPY PLUS COMMUNITY」は、集英社が運営するファッション誌メディアで活動するブロガーの情報を管理し、連絡を取り合うためのシステムです。発表によると、このシステムが利用しているCMSの設定不備に起因して、API認証情報を狙った攻撃が行われ、不正に強い権限を持つユーザーアカウントが作成されました。このアカウントを使ってAPI(システム同士が情報をやり取りするための仕組み)のリクエストが繰り返し実行され、情報が持ち出されたとみられています。
対象となったのは「HAPPY PLUS COMMUNITY」に登録していたブロガー2,835人です。一般の雑誌読者が直接影響を受けるものではありませんが、対象となったブロガーは、メールアドレスや電話番号を使った不審な連絡、SNSアカウント情報を使ったなりすましなどに注意が必要です。結婚状況や子の有無といった情報が漏れている点も踏まえ、身元が推測されやすい内容を含むなりすましや詐欺的な接触には、通常以上の警戒が必要です。
IT Postでは、今回の事案が、メディア企業がブロガーやインフルエンサーといった「取引先個人」の属性情報を、必要以上に細かく、かつ一元的に蓄積していたことのリスクを浮き彫りにしたと考えます。氏名や連絡先だけでなく、結婚状況や身体的特徴まで一つのシステムに集約する運用は、業務上の便利さと引き換えに、漏えい時の被害を大きくする設計だったと言えます。ビジネス上の必要性と、個人情報を集約することのリスクをどこまで天秤にかけるか、メディア企業全体で見直す余地があるのではないかというのがIT Postの見方です。※個人の感想です