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AI・生成AI

AI初心者から開発者まで、Claudeの使い方を無料でどこまで学べるのか。刷新された「Claude Academy」26コースの中身を確認する

半年前の13コースが26コースに倍増、ドメインも「academy.claude.com」に一新。サインイン不要・クレジットカード不要で学べる新生「Claude Academy」の実力を確かめた

30秒で分かる結論

AI企業Anthropic(アンソロピック)は2026年8月20日(米国時間)、AIチャット「Claude」の使い方を無料で学べる学習サイト「Claude Academy」を、新しいドメイン「academy.claude.com」で公開しました。これは、2026年3月2日に13コースで始まった前身の「Anthropic Academy」を刷新したもので、コース数は26まで拡大しています。コースはClaude.ai(チャット)、Claude Cowork(AIエージェントえーあいえーじぇんとが作業を代行するプラットフォーム)、Claude Code(コーディング支援ツール)、Claude Tag(Slack連携)、Claude Platform(API)の5製品別に加え、AIの基礎知識を扱うコースも用意されています。サインインやクレジットカードの登録なしで受講でき、メールアドレスなどでサインインすると学習の進捗が保存され、修了時にはLinkedInに追加できるバッジも発行されます。

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生成AIによるイメージ。実物や実際の画面ではありません。

まず初めに

「無料でAIの使い方を教えます」と聞くと聞こえはいいが、要は「うちの製品にもっと詳しくなってください」という遠回しな囲い込みでもある。とはいえ、金は取らない、クレジットカードも要らない、サインインすら任意というのは、この手の企業謹製チュートリアルにしてはなかなか気前がいい。半年前は13コースだったのが今は26コースというのだから、力の入れ具合も相当なものだ。学んで損はないが、無料の授業が誰の得になるかくらいは頭の片隅に置いておいて損はない。※個人の感想です

何が起きているのか

Anthropicは2026年3月2日、Claudeの使い方を学べる学習プラットフォーム「Anthropic Academy」を、13の無料コースとともに公開していました。当時はSkilljar(学習管理システムがくしゅうかんりしすてむを提供する外部サービス)上で運営され、「anthropic.com/learn」からアクセスする形になっていました。

ノートパソコンを描いた挿絵
生成AIによるイメージ。実物や実際の画面ではありません。

2026年8月20日(米国時間)、Anthropicはこの学習プラットフォームを「Claude Academy」としてブランドを一新し、専用ドメイン「academy.claude.com」で公開しました。コースの内容は5製品別に再編され、コース数は開設時の13から26へと倍増しています。5製品とは、一般的なチャットインターフェースの「Claude.ai」、AIエージェントが複数の作業を代行する「Claude Cowork」、開発者向けのコーディング支援ツール「Claude Code」、Slackなどと連携する「Claude Tag」、外部サービスからAIを呼び出すための「Claude Platform」(API)です。これらに加えて、AIの基礎知識そのものを扱う入門コースも用意されています。

受講方法は、academy.claude.comにアクセスしてコースを選ぶだけで、メールアドレスなどによるサインインは任意です。クレジットカードの登録や有料のClaudeサブスクリプションへの加入は必要なく、有料会員限定のコースも存在しません。サインインした場合は学習の進捗が保存されるほか、各コースの最後に用意された確認テストに合格すると、LinkedInのプロフィールに追加できる修了バッジが発行されます。興味・関心や学習状況に応じておすすめのコースを提案する機能や、バッジ・進捗管理といったゲーミフィケーション(ゲームの要素を学習に取り入れる工夫)の要素も備えています。

なぜ重要なのか

今回の刷新が注目される理由の一つは、対象範囲の広がりです。前身の「Anthropic Academy」は、API連携やClaude Codeの活用など、比較的技術者寄りの内容が中心でした。今回の「Claude Academy」では、一般的なチャットインターフェース「Claude.ai」の基本操作からAIエージェント活用、開発者向けのAPI連携までを1つのプラットフォームでカバーする構成になっており、AIをまだ使ったことのない人から、業務にAIエージェントを組み込みたい企業まで、幅広い層を対象にしていることがうかがえます。

この記事の内容にちなんだ挿絵
生成AIによるイメージ。実物や実際の画面ではありません。

もう一つの理由は、無料の教育コンテンツを主要なAI企業が相次いで整備している、という業界全体の流れです。ChatGPTを提供するOpenAIやGoogleなども、それぞれ独自のAI学習コンテンツや教育向け施策を展開しており、Anthropicの今回の刷新も、こうした「AIの使い方をどれだけ分かりやすく教えられるか」という競争の一環と位置づけられます。

私たちへの影響

ノートパソコンを描いた挿絵
生成AIによるイメージ。実物や実際の画面ではありません。

Claude Academyは誰でも無料で利用できるため、AIをこれから使い始めたいと考えている個人にとっては、体系立てて学べる選択肢が増えたことになります。特に、プロンプトの書き方といった基本操作から、Claude CodeやAPIを使った開発、複数の作業をAIエージェントに任せるClaude Coworkの活用まで、段階を追って学べる構成になっている点は、独学で断片的な情報を集めるよりも学習効率が良い可能性があります。

企業にとっても、社内でAIツールの活用を広げたい場合に、無料の公式教材として社員研修に活用できるという実務的な利点があります。一方で、こうした学習コンテンツは特定の1社の製品(この場合はClaude)の使い方に特化しているため、他社のAIサービスとの比較検討や、自社の業務に本当に適した使い方かどうかの見極めは、利用者自身が別途行う必要がある点には留意が必要です。

初心者が知っておくべきこと

AIエージェントえーあいえーじぇんと」とは、あらかじめ指示された1つの質問に答えるだけでなく、複数の手順からなる作業を、AIが自律的に計画し実行する仕組みのことです。Claude Coworkはこの考え方を採用した製品で、Claude Academyでもその活用法を学ぶコースが用意されています。

学習管理システムがくしゅうかんりしすてむ(LMS)」とは、オンライン講座の受講者の進捗や成績を管理するためのシステムのことです。前身のAnthropic Academyでは外部のLMSサービス「Skilljar」が使われていましたが、今回のブランド刷新にあわせて専用ドメインへ移行しました。

APIえーぴーあい」とは、あるソフトウェアの機能を、別のソフトウェアやサービスから呼び出して利用できるようにする仕組みのことです。Claude Platformのコースでは、このAPIを使ってClaudeの機能を自社のサービスに組み込む方法が扱われています。

IT Postの見方

IT Postでは、無料でここまで体系立てたAI学習コンテンツを整備したこと自体は、AIの使い方に不慣れな利用者にとって価値のある取り組みだと評価します。ただし、こうした無料の教育コンテンツは、あくまで自社製品であるClaudeの使い方に特化したものであり、利用者を自然な形で自社エコシステムに囲い込む効果も併せ持つというのがIT Postの見方です。学ぶこと自体は否定しませんが、Claude Academyで身につくのは「Claudeの使い方」であって「AI全般の中立的な知識」ではない、という前提を持って利用するのが賢明だとIT Postでは考えます。企業として社員研修に使う場合も、特定ベンダーへの依存度が高まる可能性は念頭に置いておくべきでしょう。

今後どうなりそうか

Anthropicは今後もコースの追加を続けるとみられ、コース数はすでに開設時の13から26へと半年で倍増しています。OpenAIやGoogleなど競合他社も同様の教育コンテンツを拡充する動きを強めるとみられ、AI企業各社による「使い方の普及競争」は当面続くとみられます。IT Postでは、Claude Academyのコース拡充や、他社の同様の動きがあり次第、あらためて取り上げます。

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