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セキュリティ

家電量販「WonderGOO」などを運営するREXT、ランサムウェア被害の漏えい情報はなぜインターネット上に掲載されたのか。第1報から第4報までの経緯を確かめる

REXT Holdingsが9月11日に公表した第4報。8月のランサムウェア被害で流出した可能性のある情報の一部がネット上に掲載されたと確認したか

30秒で分かる結論

  • 家電量販店「WonderGOO」やリユースショップ「WonderREX」、CD・DVD販売の「新星堂」などを運営するREXT株式会社で、2026年8月9日にランサムウェアによる不正アクセスが発生しました。
  • 親会社のREXT Holdingsは8月10日の第1報以降、段階的に続報を発表しており、9月11日の第4報で、流出した可能性のある情報の一部がインターネット上に掲載されていることを確認したと公表しました。
  • ランサムウェアグループ「RansomHouse」が自らの犯行だとダークウェブ上で主張していますが、REXT側はこの主張を公式には確認していません。
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まず初めに

8月の第1報から数えて、もう第4報だ。小出しに情報が更新されるたび「今度は何が判明したんだ」と身構える読者も多いだろう。しかも今回判明したのは「漏れたかもしれない情報が、実際にネット上に出てきました」という、一番聞きたくなかった類の続報だ。店の買い取りカウンターに品物を持ち込んだだけのつもりが、まさかデータまで持ち出されているとは、利用者側は思いもしないだろう。※個人の感想です

何が起きているのか

REXT株式会社は、家電量販店「WonderGOO」、リユースショップ「WonderREX」、CD・DVD・楽器販売の「新星堂」、生活雑貨の「HAPiNS」、衣料品の「JEANS MATE」などの店舗を全国で展開する小売企業で、親会社はREXT Holdings株式会社です。REXT Holdingsの発表によると、2026年8月9日、REXT株式会社の一部社内ネットワークシステムがランサムウェアによる不正アクセス被害を受けたことが確認されました。この影響で、一部店舗の臨時休業や部分営業、営業時間の変更、キャッシュレス決済など一部サービスの利用制限、買い取り受付・査定の停止、ポイントサービスの休止、ECサイトでの商品発送の遅延などが発生しました。

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生成AIによるイメージ。実物や実際の画面ではありません。

REXT Holdingsは8月10日に第1報を公表して以降、8月14日の第2報などを経て段階的に状況を更新してきました。当初から、REXT株式会社が保有する顧客の個人情報や取引先情報について、外部への漏えいの可能性を完全には否定できないと説明していました。そして9月11日に公表した第4報で、外部の専門機関による調査の過程において、REXTらから流出した可能性のある情報の一部が、実際にインターネット上に掲載されていることを確認したと発表しました。REXT Holdingsは、掲載された情報の内容や影響範囲について調査を続けるとともに、外部専門機関や個人情報保護委員会などの関係行政機関と連携して原因究明を進め、システムセキュリティ体制の再構築や全社的な管理強化による再発防止策を講じるとしています。

なお、ランサムウェアグループ「RansomHouse」が、自らのリークサイト上で「REXT Holdings」を被害組織として掲載し、攻撃を主張していることをセキュリティ専門機関が確認していますが、この主張とREXT Holdingsの公式発表との関連については、本記事執筆時点で同社による公式な確認は得られていません。

なぜ重要なのか

今回の事案で重要なのは、「流出した可能性がある」という調査中の段階から、「実際にインターネット上に情報の一部が掲載されたことを確認した」という、より具体的な被害の段階へ移行した点です。情報が外部に漏れた可能性があるだけの状態と、実際にその情報が公開の場に掲載されたことが確認された状態とでは、悪用されるリスクの切迫度が異なります。

また、REXTが運営する店舗は全国に展開しており、WonderGOOでの家電購入やWonderREXでの買い取り・下取り、新星堂での会員登録など、日常的な買い物や取引を通じて個人情報を預けている利用者が広く存在する点も、影響範囲の広さにつながっています。

私たちへの影響

WonderGOO、WonderREX、新星堂、HAPiNS、JEANS MATEなど、REXTが運営する店舗やサービスを利用したことがある人は、今回の対象に含まれている可能性があります。特に、会員登録や買い取り・査定の申し込みで個人情報を提供したことがある人は、心当たりのない連絡や、REXTを名乗る不審な電話・メールに注意してください。REXT Holdingsは、具体的にどの情報がインターネット上に掲載されたのかについて、本記事執筆時点では詳細を明らかにしていません。対象者への個別の通知があるかどうかも含め、今後の続報を確認することをおすすめします。

初心者が知っておくべきこと

「ランサムウェア」は、感染した端末やサーバー内のデータを暗号化して使えなくし、復号と引き換えに金銭を要求するマルウェア(悪意のあるソフトウェア)です。近年は、データを暗号化するだけでなく、事前に盗み出した情報を「身代金を払わなければ公開する」と脅す「二重恐喝(ダブルエクストーション)」と呼ばれる手口が広がっており、攻撃者が実際にデータをダークウェブ上の「リークサイト」に掲載して圧力をかけるケースもあります。

「ダークウェブ」とは、通常の検索エンジンやブラウザでは直接アクセスできない、匿名性の高いネットワーク上のWebサイト群のことで、違法な取引や、今回のような漏えいデータの公開の場として使われることがあります。

IT Postの見方

IT Postでは、ランサムウェア攻撃を受けた企業が、調査の進展に応じて第1報・第2報と情報を更新し続ける今回のような対応自体は、利用者への透明性という観点で評価できると考えます。一方で、「流出の可能性」から「実際の掲載を確認」へと事態が進行する過程で、利用者が実際にどう行動すべきかという具体的な指針が、発表のたびに十分に示されているとは言えません。続報を重ねること自体を目的化せず、利用者が今何に注意すべきかを明確に伝えることが、被害の実害を抑える上で欠かせないというのがIT Postの見方です。※個人の感想です

今後どうなりそうか

REXT Holdingsは今後、インターネット上に掲載された情報の内容や影響範囲についての調査結果を、さらなる続報として公表するとみられます。対象者への個別連絡の有無や、RansomHouseの関与についての公式見解が示されるかどうかも注目点です。IT Postでは、続報が出た際に改めて取り上げます。

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