中国の通信・電子機器大手ファーウェイ(華為技術)は、12インチのタブレット「MatePad Pro 12(2026)」をグローバル市場へ投入しました。8月初旬にミュンヘンで開いた発表会で公開され、9月のIFA 2026でも同社のラインアップとして展示されています。最大の特徴は薄さと軽さで、金属の一体成形ボディで厚さ約4.7mm、重さ約439gに抑えています。画面は12インチの有機EL(OLED)で、リフレッシュレート(画面の書き換え頻度)は144Hz、解像度は約3K(3036×1952)、画面の縁(ベゼル)は約3.55mmとされています。頭脳にあたるチップは自社製の「Kirin T93」で、メモリは12GB、ストレージは256GBまたは512GB。バッテリー容量は10,400mAhで、66Wの急速充電に対応します。基本ソフトは同社独自の「HarmonyOS」で、Googleの各種サービスは搭載されません。
日本で購入・利用することを考えている人にとって、最大の注意点はソフトウェアです。今回のMatePad Pro 12を含め、ファーウェイの新しい端末ではGoogle Playが使えず、GmailやGoogleマップ、YouTubeなどを普段の形で使うには工夫が必要になります。LINEやSNSなど一部のアプリは同社のストアからも入手できますが、日本の生活で使うアプリがすべてそろう保証はありません。
薄型・軽量のタブレットを探しているだけであれば、選択肢はほかにもあります。アップルのiPad Proシリーズや、サムスン、レノボなどの製品も薄型化を進めており、Googleサービスの利用に不安がない分、日本の一般利用者には扱いやすい面があります。MatePad Pro 12は、薄さやハードウェアの完成度に強く惹かれ、かつソフトウェアの制約を理解して受け入れられる人向けの選択肢と言えます。
Q. このタブレットで普段使っているアプリは動きますか。
A. アプリによります。ファーウェイの「AppGallery」や他の入手手段で使えるものもありますが、Googleのサービスに強く依存するアプリや、Google Play経由でしか配信されていないアプリは、通常の方法では使えません。購入前に、自分が必須とするアプリが使えるかを確認する必要があります。
Q. 日本でいつ、いくらで買えますか。
A. 本稿の時点で、日本での発売時期・価格は公表されていません。グローバル向けの発表であり、日本での展開は未定です。
Q. 薄いと壊れやすくないですか。
A. 一般に、極端に薄い機器は曲げに対する強度や放熱の面で不利になりやすいとされます。ファーウェイは金属の一体成形ボディで剛性を確保したとしていますが、実際の耐久性や発熱の傾向は、第三者の実機レビューを待って判断するのが安全です。
IT Postの見方
IT Postでは、この製品を「ハードは一級、環境は要覚悟」と見ている。4.7mmで439g、そこに10,400mAhのバッテリーと144Hzの有機ELを収めた設計は、素直にすごい。制裁下で自社チップを載せ続けている実行力も含め、ものづくりの部分は文句のつけようがない。
ファーウェイは、HarmonyOSとAppGalleryの生態系を広げる取り組みを続けており、対応アプリは徐々に増えています。MatePad Pro 12(2026)の日本での展開は未定ですが、同社は日本市場でウェアラブル機器や一部タブレットの販売を継続しており、投入の可能性は残ります。IT Postでは、日本での発売や価格が公表された場合、また薄型化競争でほかのメーカーが追随する動きがあれば、あらためて取り上げます。