発表のきっかけは、2025年12月に行われた実験でした。このとき、Claude Opus 4.5は「20倍の速度で動く優秀な大学院生」のように働きましたが、出力の修正作業が多く大変だったとしています。この経験から、Schwartz氏はAIの能力と科学的な作業の間に大きな不整合があると気づき、解決策として「AIが得意とする問題(『Claude-shaped』な問題)を探し、その問題に合わせて作業を組み立てる」という方針を立てました。その成果物として構築したのが、オープンソースの作業基盤「BootLoops」です。
Q. BootLoopsはAnthropicの公式ツールなのでしょうか。
A. いいえ。発表文は、BootLoopsがAnthropicのプロジェクトではなく、著者のSchwartz氏が個人で所有・保守するオープンソースの作業基盤であると明記しています。
Q. Claudeに任せれば、研究作業はすべて自動化できるのでしょうか。
A. 発表文によれば、そうではありません。Claudeは作業の完了を早合点しがちな点、所要時間の見積もりが不正確な点などの課題が明記されており、研究の価値判断は人間が担う必要があるとされています。全自動化ではなく、人間が問題を選び、結果を監督する体制が前提になっています。
IT Postが今回の報告でいちばん評価したいのは、成果の数字そのものより、できないことを隠さずに並べた姿勢だ。早合点して「完了」と言いがち、時間の見積もりが不正確、放っておくと計算を延々と続ける――これらは、AIを実務で使ったことがある人なら誰もが一度はうなずく、生々しい弱点だ。多くのAI企業の発表は、こうした弱点を小さな注釈に押し込めて、成果だけを前面に出したがる。
NTTドコモが2026年10月27日、パーソナルエージェントとさまざまなロボットをつなぐ「Physical AI連携基盤」の開発を発表した。A2Aプロトコルで接続し、利用者の年齢などの属性でロボットの動作可否を実行前に判断する「権限制御」、動作履歴の追跡、周囲の状況に応じた振る舞い生成の3機能が柱で、11月18日からのNTT R&D FORUM 2026で展示される