もう少し詳しく

デジタルフォレンジックでじたるふぉれんじっくとは、不正アクセスやサイバー攻撃、内部不正などが発生した際に、パソコンやサーバー、スマートフォンなどに残された通信記録・操作履歴・ログといったデータを、法的な証拠としても通用する形で技術的に解析する調査手法のことです。「フォレンジック」はもともと「法廷の」「科学捜査の」という意味の英語で、事件・事故の原因究明に科学的な手法を用いることから、この名前が付けられています。

どこで使われるか

企業が不正アクセスやランサムウェア被害などのサイバーインシデントに見舞われた際、原因や侵入経路、被害範囲を特定するために、外部のセキュリティ専門会社と連携してデジタルフォレンジック調査を実施するのが一般的な対応の流れです。調査結果は、監督官庁への報告や、利用者への説明、再発防止策の検討にも使われます。

身近な例

企業の不正アクセスに関する公表文で「外部のセキュリティ専門会社と連携し、原因を調査しています」といった記述を見かけることがありますが、この調査の多くはデジタルフォレンジックの手法を用いて行われています。原因の特定や被害範囲の確定には一定の時間がかかるため、発覚から調査結果の公表までに数週間かかることも珍しくありません。

注意点

デジタルフォレンジック調査は、証拠となるデータを保全しながら慎重に進める必要があるため、拙速に済ませることができません。企業からの続報が遅い場合でも、必ずしも対応が疎かにされているとは限らず、正確な調査のために時間をかけている場合があることを理解しておくと、いたずらに不安を募らせずに済みます。