30秒で分かる結論

スマートフォンが壊れたり紛失したりしても、事前にクラウドへのバックアップを設定しておけば、写真や動画は失われません。iPhoneならiCloud写真、AndroidならGoogleフォトを使えば、それぞれ数分で設定できます。

まず初めに

結論から言う。子どもの初めての一歩も、旅行先の夕日も、全部スマホ1台に賭けているなら、それはギャンブルだ。水没、落下、紛失。理由は何でもいい、その端末はいつか壊れる前提で扱ったほうがいい。バックアップは「念のため」の保険ではなく、写真を撮る行為とセットの作業だと思っておけ。※個人の感想です

何が起きているのか

スマートフォンの故障や紛失、水濡れなどによるデータの消失は、誰にでも起こり得ます。写真や動画が端末の中にしか保存されていない状態だと、機種変更のタイミングだけでなく、突然のトラブルでもすべて失われてしまいます。

写真データの厄介なところは、失って初めてその重みに気づくという点です。書類やメモと違い、撮り直しがきかないという性質が、バックアップを怠ったときの損失を特に大きくしています。

なぜ重要なのか

クラウドへのバックアップを設定しておけば、端末が使えなくなっても、新しい端末やパソコンから同じ写真・動画にアクセスできます。設定自体は一度行えば、以降は自動的に続きます。

「バックアップを取る」という行為を、毎回意識して行う作業だと考える必要はありません。一度スイッチを入れてしまえば、あとは撮影するたびに自動で複製が作られていく、という状態を作ることが目的です。

スマートフォンの写真が雲(クラウド)のアイコンへ自動的に送られていく様子のイラスト

iPhoneの設定手順

Appleの公式サポートページによると、iCloud写真を使うには、あらかじめすべてのデバイスで同じApple Accountにサインインしている必要があります。

  1. 「設定」を開き、自分の名前をタップする
  2. 「iCloud」を開く
  3. 「写真」を開き、このデバイスの同期をオンにする

設定後は、端末内の写真・動画がすべてiCloudに同期され、同時にiCloud側にある写真も端末から見られるようになります。写真アプリのライブラリから、これまでと同じ操作で確認できます。

Androidの設定手順

Googleフォトのヘルプページによると、Androidでのバックアップは次の手順で有効にできます。

  1. Googleフォトアプリを開き、Googleアカウントでログインする
  2. 右上のプロフィール写真(またはイニシャル)をタップする
  3. 「フォトの設定」を開き、バックアップをオンにする

Googleアカウントの保存容量は、Googleフォトだけでなく、ドライブやGmailなど他のサービスとも共有されます。空き容量が足りない場合は、容量の追加購入や、他のデータの整理が必要になります。

スマートフォン2台とそれぞれのクラウドアイコンを並べた図

クラウド1つに頼りきらないという考え方

クラウドへのバックアップは非常に有効ですが、そのクラウドサービス自体のアカウントが乗っ取られたり、契約上のトラブルが起きたりする可能性はゼロではありません。特に重要な写真・動画については、クラウドに加えて、パソコンの外付けドライブへ定期的にコピーしておくなど、保存先を1つに絞らないという考え方も安心材料になります。すべての人に必要な対策ではありませんが、家族の記録など替えのきかないデータを多く抱えている人ほど、検討する価値があります。

初心者が知っておくべきこと

バックアップは、設定した瞬間だけでなく、Wi-Fiに接続しているあいだ継続的に行われます。すべての写真・動画をクラウドに送るには時間がかかるため、設定した直後はWi-Fi環境でしばらく待つと安心です。

また、クラウドの保存容量には上限があります。無料分を使い切ると、それ以上は自動でバックアップされなくなるため、残りの容量を時々確認しておくと安全です。容量が上限に達していることに気づかないまま数か月過ごしてしまい、その間の写真がバックアップされていなかった、という事態は実際によく起こります。

IT Postの見方

IT Postでは、バックアップは「大事なデータがある人だけの対策」ではなく、スマートフォンを使う人全員に必要な基本設定だと考えます。

家族の写真や仕事の書類など、取り返しのつかないデータほど、失ってから対策しても手遅れです。機種変更のタイミングを待たず、今使っている端末で今すぐ設定しておくことをおすすめします。「そのうちやろう」と思っている間にも、バックアップされていない写真は増え続けています。※個人の感想です

今後どうなりそうか

クラウドへの自動バックアップは、すでに多くのスマートフォンで初期設定の一部になりつつあります。今後は、設定そのものよりも、増え続ける写真・動画に対して保存容量をどう管理するか(有料プランへの加入や、複数サービスの使い分け)が、利用者にとっての主な検討事項になっていくと考えられます。