価格は、導入期で入力100万トークンあたり2ドル・出力100万トークンあたり10ドルで、キャッシュ済みの入力トークンには割引価格が適用されます。導入期終了後は、入力4ドル・出力20ドルへ移行するとしています。Fairwindプログラムの参加組織への提供に続き、Google AI Ultra購読者・API利用者へも順次提供が広がる見込みです。一部報道では、複数のベンチマークで他社のフロンティアモデルを上回る結果を示したとも伝えられていますが、現時点では限定的な提供にとどまっており、独立した第三者による広範な検証はこれからの段階です。
現時点では、Fairwindプログラムの参加組織以外はGemini 4 Argonを利用できません。一般の利用者が今すぐ何かを変える必要はありませんが、今後Google AI Ultra購読者やAPI利用者への提供が広がれば、開発者や企業が、より長く複雑なコーディング作業や文書作成にAIを活用しやすくなる可能性があります。企業にとっては、価格体系(導入期と通常期で単価が変わる点)を踏まえた利用計画の検討が必要になります。
IT Postでは、最も強力なAIモデルを一般公開よりも先に、運用基準を課した専門家組織に限定して提供するという今回のGoogleの判断を、妥当な慎重さだと考えます。一方で、こうした強力なツールへのアクセスを「信頼できる一部の組織」が先んじて握る構図が続けば、AIによる防御力の向上の恩恵が、大企業や政府機関など、すでに体制の整った組織に偏って先に行き渡る可能性もあります。中小の事業者や一般の開発者にまで、こうした能力がいつ・どのような形で行き渡るのかを、IT Postでは引き続き注視していく必要があると考えます。
今後どうなりそうか
Googleは今後、Google AI Ultra購読者・API利用者への提供を順次広げていくとみられます。独立した第三者機関による性能検証や、一般提供時の価格・利用条件の詳細も今後明らかになる見込みです。IT Postでは、提供範囲の拡大や新しい情報が確認され次第、あらためて取り上げます。