もう少し詳しく

FedRAMPふぇどらんぷは、Federal Risk and Authorization Management Programの略称で、米国の連邦政府機関がクラウドサービス(SaaS・PaaS・IaaS)を調達する際に、セキュリティ要件を満たしているかどうかを統一的な基準で審査・認証する制度です。認証の水準には複数の段階があり、取り扱う情報の機密性に応じて、より厳しい水準の認証が求められます。この制度により、各政府機関が個別にクラウド事業者のセキュリティを審査する手間を省き、一度認証を受けたサービスを複数の機関が利用できるようになっています。

どこで使われるか

FedRAMPは、米国の連邦政府機関がクラウドサービスを導入する際の事実上の調達基準として使われています。クラウド事業者やAI企業が政府機関向けにサービスを提供する場合、この認証を取得していることが、調達の入口となるケースが多くあります。認証の水準のうち「High」は、医療・法執行・国家安全保障に関わるような、特に機密性の高い情報を扱う業務にも対応できる最も厳しい水準とされています。

身近な例

2026年9月30日にAnthropicが正式提供開始した政府機関向けAIサービス「Claude for Government」は、FedRAMP Highの認証を得た環境で提供されています。このように、AI企業が政府機関向けに専用のセキュリティ認証環境を整備する動きは、クラウドサービス全般で広がっています。

注意点

FedRAMPは米国独自の制度であり、日本の行政機関がクラウドサービスを調達する際には、「ISMAP(イスマップ)」という日本独自の制度が使われています。FedRAMPの認証を得ていることが、そのまま日本国内での利用の安全性を保証するものではない点に注意が必要です。