もう少し詳しく

AIガバナンスえーあいがばなんすとは、AI(人工知能)を開発・提供する組織が、AIの安全性や信頼性を確保するために設ける、社内のルール・体制・運用の仕組み全般を指す言葉です。具体的には、AIモデルの想定外の挙動を発見した際の報告・調査・公表の手順を定めたり、開発したモデルを一般提供する前に安全性を確認する審査体制を設けたりすることが含まれます。

法律や国の規制とは異なり、AIガバナンスの多くは各企業が自主的に定める社内ルールという性格が強く、その厳格さや透明性の水準は企業ごとに差があります。

どこで使われるか

AIモデルを開発する企業の社内で、モデルの安全性評価・懸念事例の報告制度・情報公開の方針を定める際に使われる考え方です。近年は、政府機関やAI開発企業がガイドラインを公表する動きもあり、企業単独の取り組みを超えて業界全体・国レベルでのルール整備も進められています。

身近な例

AI開発企業が、自社のAIモデルに想定外の挙動が見つかった場合の報告・調査・公表の手順を定め、実際に見つかった事例を定期的に公表する取り組みは、AIガバナンスの実践例のひとつです。企業が「このAIモデルはどのようなデータで学習し、どのような用途を想定しているか」をまとめた文書を公開する取り組みも、AIガバナンスの一部とされます。

注意点

AIガバナンスの取り組みは、あくまで各企業が自主的に定めた基準に基づいています。どのような事例を公表の対象とするか、どこまで詳細に開示するかは企業の判断に委ねられているため、外部からその妥当性を検証する仕組みが十分かどうかは、今後も議論が続く分野です。