もう少し詳しく
ルートキットとは、攻撃者がコンピューターやサーバーへの侵入に成功したあと、その侵入の痕跡を隠しながら、システムの管理者権限(root権限)を長期間にわたって維持し続けるための不正なソフトウェアをまとめて指す言葉です。「隠す(root)」と「道具一式(kit)」を組み合わせた造語とされています。単体のウイルスというより、複数の不正なプログラムやファイルの組み合わせであることが多いのが特徴です。
どこで使われるか
ルートキットは、標的型攻撃(特定の組織や個人を狙う攻撃)や国家の支援を受けているとされる攻撃者による諜報活動などで使われることが多い手口です。とくに、OSの中核部分(カーネル)で動作する「カーネルモードルートキット」は、セキュリティソフトによる監視や検知の仕組みそのものを妨害できてしまうため、発見が難しいとされています。
身近な例
一般的な利用者が日常的にルートキットという言葉を意識する場面は多くありませんが、パソコンの動作が普段と違う、セキュリティソフトが正常に起動しない、といった不審な状態が長く続く場合、背景にルートキットのような高度な不正プログラムが関わっている可能性があります。
注意点
ルートキットは、単体で使われるというより、別の脆弱性を悪用してシステムの高い権限を奪ったうえで仕込まれることが多いため、OSやソフトウェアの修正プログラムをこまめに適用し、そもそも侵入や権限の奪取を許さないようにすることが基本的な対策になります。感染してしまった場合、通常のウイルス対策ソフトでは完全に除去しきれないこともあり、OSの再インストールが必要になるケースもあります。
