もう少し詳しく

オンデバイスAIおんでばいすえーあいとは、クラウド上の大規模なサーバーにデータを送って処理してもらうのではなく、スマートフォンなどの端末が内蔵する半導体はんどうたい(チップ)だけでAIの計算を完結させる仕組みのことです。対になる考え方として、インターネット経由でサーバー側の大規模なAIモデルに処理を依頼する「クラウドAI」があります。

オンデバイスAIは、クラウドAIに比べて実行できるモデルの規模が小さくなる代わりに、通信環境が悪い場所でも動作する、応答までの待ち時間が短い、処理するデータを外部のサーバーに送信しないといった利点があります。

どこで使われるか

スマートフォンの音声アシスタント、リアルタイム翻訳、写真の被写体認識、キーボードアプリの入力予測など、素早い応答や個人情報を扱う場面で広く使われています。GoogleのPixelシリーズが搭載する「Gemini Nano」や、AppleのiPhoneが搭載するオンデバイスの言語モデルなどが代表例です。

身近な例

電波の届かない場所でスマートフォンに向かって話しかけても、簡単な操作や文字起こしがその場で反応する場合、オンデバイスAIが働いていることがあります。写真アプリが撮影直後に被写体を自動で認識してくれる機能も、多くはオンデバイスAIによるものです。

注意点

オンデバイスAIは端末の処理能力に性能が左右されるため、クラウドAIに比べて対応できる作業の複雑さには限界があります。また「外部にデータを送信しない」とうたわれている場合でも、実際にどの範囲の処理が端末内で完結しているかは製品ごとに異なるため、気になる場合は各社の公式な説明を確認することが大切です。