もう少し詳しく
スマホ直結型衛星通信とは、専用の衛星電話やアンテナを使わなくても、普段使っているスマートフォンが人工衛星と直接電波をやり取りできる仕組みです。英語では「Direct-to-Cell」とも呼ばれます。通常、携帯電話の電波は地上に設置された基地局(電波を送受信する設備)との間でやり取りされますが、山間部や海上など基地局の電波が届かない場所では通信ができなくなります。スマホ直結型衛星通信では、上空を飛ぶ人工衛星が基地局の役割を代わりに果たすことで、こうした「圏外」の環境でも通信が可能になります。
どこで使われるか
災害時にキャリアの通信網が被害を受けた場合の予備の連絡手段や、登山・キャンプなど普段の携帯電話の電波が届きにくい場所でのメッセージのやり取りに使われます。国内では、通信キャリアがオプションサービスとして提供する例があり、対応する機種と契約であれば、追加の機器を用意しなくても利用できる場合があります。
身近な例
登山中に電波が届かない山中で、あらかじめ登録しておいた家族に「無事に下山した」とメッセージを送る、といった使い方が想定されています。地震や台風で自宅周辺の基地局が停止してしまった場合に、屋外の空が見える場所からでも安否確認のメッセージを送れる可能性がある点も、実用的な例の一つです。
注意点
スマホ直結型衛星通信は、屋内や、周囲を高い建物・山に囲まれた場所では利用できないことがあります。利用できるのは空が見える屋外に限られる点、また対応できるのはメッセージの送受信など限られた機能にとどまる場合が多い点には注意が必要です。通常の携帯電話回線と同じ感覚で、動画視聴や大容量通信ができるわけではありません。
