もう少し詳しく
ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)とは、ある特定の処理だけを高速・低消費電力で行えるように、あらかじめ設計を最適化した半導体チップのことです。パソコンのCPUのように様々な処理をこなす汎用チップとは異なり、想定した用途以外の処理には向きません。
どこで使われるか
AI向けの推論処理に特化したチップや、スマートフォンの画像処理専用チップ、ゲーム機に搭載される専用チップなど、特定の処理を大量に・効率よくこなす必要がある場面で使われます。OpenAIが開発した推論用チップ「Jalapeño」のように、近年は大手IT企業が自社サービス向けにASICを独自開発する動きが増えています。
身近な例
スマートフォンに搭載されている、写真の顔認識やカメラの画像処理を高速に行う専用チップの多くは、ASICの一種です。汎用のCPUだけでこれらの処理を行うよりも、専用に設計されたチップを使ったほうが、同じ処理を少ない消費電力で高速にこなせます。
注意点
ASICは特定の処理に特化している分、想定していない使い方には対応できません。また、汎用チップに比べて設計・製造にかかる期間や費用が大きくなりやすく、需要の変化に合わせて柔軟に用途を変えることが難しいという特徴もあります。

