30秒で分かる結論

スマートフォンの画面ロックは、PIN・パターン・パスワードなどの知識認証ちしきにんしょうと、指紋認証・顔認証などの生体認証を組み合わせて設定できます。AppleとGoogleはいずれも、端末の「設定」アプリから画面ロックを有効にする方法を公式サポートページで案内しています。2026年8月25日から提供が始まる「マイナアプリ」のように、画面ロックの設定を利用条件とするサービスも増えているため、まだ設定していない場合は早めに確認しておくと安心です。

まず初めに

結論から言う。画面ロックなしのスマホは、鍵を差しっぱなしで路上駐車してある車と同じだ。中身は財布よりよほど価値がある。写真、メール、決済アプリ、ログイン情報。全部丸見えの状態を、あと数十秒の設定で防げるなら、迷う理由がない。※個人の感想です

なぜ画面ロックが必要なのか

画面ロックを設定していないスマートフォンは、紛失したり盗まれたりした場合、拾った人や第三者がそのまま画面を開いて中身を見られる状態になります。メール、写真、決済アプリ、各種サービスのログイン情報など、スマートフォンには個人情報が集約されているため、画面ロックは、それらすべてを守る最初の関門にあたります。

近年は、マイナンバーカードを使った本人確認機能や、銀行・決済アプリなど、画面ロックの設定自体を利用の前提条件とするサービスも増えています。画面ロックを設定していないと、そうしたサービス自体が使えないケースもあります。

a smartphone lock screen with a PIN pad and a fingerprint icon glowing, clean flat illustration, no text or logos

iPhoneで設定する方法

Appleの公式サポートページによると、iPhoneでパスコードを設定するには、「設定」アプリを開き、Face ID搭載機種は「Face IDとパスコード」、Touch ID(ホームボタン)搭載機種は「Touch IDとパスコード」を選び、「パスコードをオンにする」をタップして数字を入力します。

Face ID(顔認証)やTouch ID(指紋認証)を使う場合も、あらかじめパスコードの設定が必要です。Face IDまたはTouch IDでロックを解除できなかった場合の予備手段として、パスコードが使われる仕組みになっています。Face IDは「設定」の「Face IDとパスコード」から、Touch IDは「Touch IDとパスコード」から、それぞれ顔や指紋を登録する手順に沿って設定します。

Androidで設定する方法

Googleの公式ヘルプによると、Android搭載端末で画面ロックを設定するには、「設定」アプリを開き、「セキュリティ」(機種によっては「ロックとセキュリティ」など名称が異なる場合があります)から「画面ロック」を選び、PIN・パターン・パスワードのいずれかを設定します。

指紋認証や顔認証などの生体認証を使う場合も、まず画面ロック(PINなど)の設定が必要です。生体認証で認識できなかった場合の予備手段として、設定したPINなどの入力が使われます。設定後は、「セキュリティ」内の指紋や顔認証の項目から、それぞれの生体情報を登録します。実際のメニュー名や手順は、機種やAndroidのバージョンによって多少異なります。

an Android phone settings screen showing security and screen lock options, clean flat illustration, no text or logos

なぜ生体認証だけでは完結しないのか

指紋認証や顔認証は便利で、日常的なロック解除の大半をこなしてくれます。しかし、汗で指紋が読み取りにくい、マスクで顔が隠れている、寒さで指がかじかんでいる、といった日常的な場面でも認識に失敗することがあります。この「生体認証がうまくいかない瞬間」のための保険として、PINやパスコードが必ず設定条件になっているのは、便利さと確実さを両立させるための設計です。生体認証だけに頼りきる仕組みにしてしまうと、いざという時に端末そのものが開けなくなってしまいます。

初心者が知っておくべきこと

PIN・パターン・パスワードなどの知識認証と、指紋・顔などの生体認証は、どちらか一方だけでなく、組み合わせて使うのが基本です。生体認証は便利ですが、体調や環境によって認識できないことがあり、その際には設定したPINなどの入力が必要になります。

画面ロックの解除方法は、他人に推測されやすい誕生日や単純な並び(「1234」など)を避けることが基本です。また、画面ロックを設定していても、ロック解除後にアプリ内で別のパスワードを求められる場合があり、画面ロックとアプリごとのパスワードは別の仕組みであることも覚えておくとよいでしょう。

家族に画面ロックを勧めるときのコツ

高齢の家族に画面ロックを勧めると、「面倒だから」「覚えられないから」と後回しにされがちです。この場合、いきなり複雑なパスワードを提案するのではなく、まずは指紋認証や顔認証を中心にして、予備の数字だけシンプルなPINにしておく、という順番で導入すると受け入れられやすくなります。「毎回パスワードを打つ生活」ではなく「たまにしか使わない予備の数字を覚えるだけ」という説明にすると、心理的な抵抗はかなり下がります。

よくある質問

Q. 指紋認証や顔認証だけを設定して、PINやパスコードは設定しなくてもよいですか?

A. いいえ。AppleとGoogleいずれの端末でも、指紋認証・顔認証を使うには、あらかじめPINやパスコードなどの設定が前提条件になります。生体認証が使えない場合の予備手段としても必要です。

Q. 画面ロックを設定すると、電源を入れるたびに毎回入力が必要になりますか?

A. 端末を再起動した直後など一部の場面ではPINやパスコードの入力が必要になりますが、それ以外の通常のロック解除では指紋認証や顔認証を使えます。

IT Postの見方

IT Postでは、画面ロックの設定は、スマートフォンを使う上で最も基本的でありながら見落とされやすい対策だと考えます。マイナンバーカード関連の機能のように画面ロックの設定を前提とするサービスが今後増えていく中で、これまで設定してこなかった高齢者を含む利用者にとって、どこで・どう設定すればよいかが分かりやすく案内されることが重要だと考えます。※個人の感想です