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title: "Claudeが更新した「9ループ」の物理計算記録とは何か。1週間・2000ドルで人類の記録を超えた中身を確かめる"
description: "Anthropicが、AIのClaudeが理論物理学の難問「N=4超ヤン・ミルズ理論」の散乱振幅計算で人類の記録を更新したと発表。手法とコスト、専門家による検証内容を確かめた"
url: https://itpostjp.com/ai/anthropic-claude-nine-loop-yang-mills-physics/
category: "AI・生成AI"
published_at: 2026-09-26T22:30:00Z
updated_at: 2026-09-26T22:30:00Z
author: "IT Post編集部"
editor: "編集長 千田智也"
publisher: "IT Post by Rice Studio Lab"
language: ja-JP
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ai_model: claude-sonnet-5
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# Claudeが更新した「9ループ」の物理計算記録とは何か。1週間・2000ドルで人類の記録を超えた中身を確かめる

IT Post編集部 ＆ 編集長 千田智也

Anthropicが、AIのClaudeが理論物理学の難問「N=4超ヤン・ミルズ理論」の散乱振幅計算で人類の記録を更新したと発表。手法とコスト、専門家による検証内容を確かめた

## 30秒で分かる結論

- Anthropicは2026年9月25日、AIの「Claude」が理論物理学の計算問題「N=4超ヤン・ミルズ理論」における6粒子散乱振幅を、9ループという水準まで計算したと発表しました。
- これは、2023年に米SLAC国立加速器研究所のランス・ディクソン教授らが達成した8ループの記録を1段階更新するもので、直接計算による人類の記録としては初めての9ループ到達とされています。
- 計算に使われた費用は2つの手法それぞれで1,000〜2,000ドル程度、計算時間は96個のCPUで約1週間とされ、記録を保持していたディクソン教授自身が独立して結果を検証しました。

## まず初めに

数年がかりの人力計算でようやく届いた記録を、AIがいわば「片手間の計算」で塗り替えてしまった。しかも値段はたったの数千ドル、期間は1週間。長年かけて記録を積み上げてきた物理学者たちの努力を、チャットボットが小遣い程度の予算で追い越していく——笑うべきか青ざめるべきか、判断に迷う出来事だ。挑戦状を投げた側も、まさか1カ月足らずで自分たちの課題が片付くとは思っていなかっただろう。研究者の仕事が奪われるという単純な話ではないにせよ、数千円規模の計算資源がここまでやってのけると知ると、浮かれてばかりもいられない。※個人の感想です

## 何が起きているのか

Anthropicは2026年9月25日、自社の研究者らによる成果として、AIモデル「Claude」が理論物理学における「散乱振幅」の計算問題を解いたとする内容を公式サイエンスブログで発表しました。対象となったのは、「N=4超ヤン・ミルズ理論」と呼ばれる、実際の素粒子物理学の理論と構造的な特徴を共有しながらも、数学的に扱いやすく整理された、いわば物理学者にとっての練習台のような理論モデルです。この理論の枠組みの中で、6つの粒子が関わる衝突の結果がどれだけの確率で起きるかを表す「振幅」を、計算の複雑さの度合いを示す「ループ」という単位で、9ループという水準まで求めたとされています。

これは、2023年に米SLAC国立加速器研究所・スタンフォード大学のランス・ディクソン教授らのチームが、間接的な手法を用いて到達した8ループの記録から、1段階進んだ水準にあたります。物理学者のマット・フォン・ヒッペル氏が2026年8月7日、AI各社に対して「N=8超重力理論を7ループまで、あるいはN=4超ヤン・ミルズ理論を9ループまで」計算してみせるよう、公開の場で挑戦状を投げかけていました。Anthropicの物理学者リアム・フィッツパトリック氏とシッダールト・ミシュラシャルマ氏は、8月末にこの挑戦を引き受け、Claudeに1文のプロンプト(指示文)を与えるところから作業を始めたとしています。

Claudeは、従来型の「ブートストラップ法」と、間接的な「フォームファクター法」という2つの異なる手法を用いて計算を行い、Pythonおよび数式処理ライブラリのSymPyを、Anthropicの研究向けプラットフォーム上で実行しました。かかった費用は、2つの手法それぞれについて1,000〜2,000ドル程度で、計算には96個のCPUを約1週間動かす規模の処理が必要だったとされています。結果は、記録を保持していた本人であるディクソン教授が独立に検証し、正しいことを確認したとAnthropicは説明しています。

なお、同じ時期に中国科学院・中国科学院大学の理論物理学研究所に所属する研究者らも、GPT-6の支援を受けながら、6グルーオンのMHV振幅について2ループから9ループまでを網羅したデータセットを、2026年9月17日付でZenodo上に公開していたことが分かっています。こちらはAIの支援を受けつつも、人間側が組み立てた枠組みに沿って計算を進める手法であり、Anthropicが採った、ほぼ全自動に近い進め方とは性質が異なるとされています。

## なぜ重要なのか

散乱振幅の計算は、理論物理学の中でも特に人手と時間のかかる分野として知られています。8ループの記録が2023年まで塗り替えられなかったことからも分かるように、1段階記録を進めるだけでも、専門家が長期間取り組む必要がある計算です。それが、AIに1文の指示を与え、1週間・数千ドル程度の計算資源を使うだけで達成されたという事実は、こうした高度な理論計算が、限られた研究機関だけでなく、個人の研究者にも手の届く規模のコストで扱えるようになりつつあることを示しています。

また、記録を保持していた専門家自身が結果を独立に検証したという点も重要です。AIが出した計算結果をそのまま鵜呑みにするのではなく、当該分野で最も詳しい人物によるチェックを経て初めて「記録更新」として認められた、という手続きを踏んでいる点は、AIの成果を評価するうえでの一つの手本になり得ます。

## 私たちへの影響

今回の成果は理論物理学という専門性の高い分野の出来事であり、一般利用者が日常生活の中で直接その影響を受ける場面は多くありません。*とはいえ、AIが研究の道具としてどこまで使えるのかを測る事例としては見逃せない。*今回のように、AIが人間の専門家すら長年到達できなかった水準の計算をこなせることが示されると、研究・開発の現場でAIを補助的な計算ツールとして使う動きは、物理学に限らず他の理系分野にも広がっていく可能性があります。

## 初心者が知っておくべきこと

「N=4超ヤン・ミルズ理論」は、実際の素粒子物理学の理論(電磁気力や核力を説明する理論)と共通する構造を持ちながらも、数学的に扱いやすいように単純化された、いわば物理学者にとっての練習問題・見本のような理論です。現実の物理現象をそのまま説明するものではありませんが、複雑な計算手法を試したり検証したりする際の土台として使われています。

「ループ」は、計算の複雑さの度合いを示す単位です。ループの数が増えるほど、計算に含める要素(粒子の相互作用の経路)が増え、必要な計算量が指数関数的に膨らんでいきます。8ループから9ループへの1段階の違いが「記録」として扱われるのは、この計算量の増え方が非常に急激なためです。

## IT Postの見方

IT Postでは、この一件を「AIが物理学者の仕事を奪った」という話として片付けるのは早計だと考える。今回の成果は、8月に投げられた挑戦を1カ月足らずで達成した点よりも、その結果を記録保持者本人がわざわざ検証し、正しさにお墨付きを与えた点にこそ意味がある。AIの答えを疑わずに拡散するのではなく、疑い、確かめてから初めて胸を張る——この程度に慎重な扱い方が広まるなら、AIと専門家の分業はむしろ健全な方向に進んでいると言えるはずだ。もっとも、数千円ぽっちの計算資源で数年分の力仕事が終わるという構図を見せつけられると、悠長なことばかりも言っていられない気はする。※個人の感想です

## 今後どうなりそうか

Anthropicは、今回のような理論物理学の計算をAIの科学研究への応用例の一つとして位置づけています。中国科学院のチームも同時期に近い水準の計算に到達していたことから、今後は複数の研究グループが、AIを活用してさらに高いループ数への挑戦を試みる展開も考えられます。IT Postでは、AIが専門分野の計算・研究を補助する事例が今後どのように広がっていくか、確認を続けていきます。

## 情報源

- [Claude computes a nine-loop amplitude in N=4 super-Yang-Mills](https://www.anthropic.com/research/yes-claude-can-do-nine-loops) — Anthropic公式（一次情報）
- [Anthropic Says Claude Computed a Nine-Loop Particle Physics Amplitude](https://www.unite.ai/anthropic-says-claude-computed-a-nine-loop-particle-physics-amplitude/) — Unite.AI
- [Anthropic's Claude Computes Nine-Loop Yang-Mills Amplitude](https://aiweekly.co/alerts/anthropics-claude-computes-nine-loop-yang-mills-amplitude) — AI Weekly

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この記事は、公開情報と出典URLの検証、文章作成の一部に生成AIを使用しています。内容の責任はIT Post by Rice Studio Labが負います。

出典表記: IT Post by Rice Studio Lab — https://itpostjp.com/ai/anthropic-claude-nine-loop-yang-mills-physics/
